聖母マリアのような花が見事に咲いてくれた。
これぞ・・・歩く姿は百合の花・・・・ではないか????
咲き方にクセがない!
炎天下で・・・この葉の若々しさ維持である。
SUGOI-ne栽培の成果である。
宇井清太は昭和35年頃から数年。
新鉄砲百合の育種に夢中になったことがある。
同じように実生一年で咲く新鉄砲百合の育種を何人か行っていた。
高砂百合との交配。
これが系統分離して、なかなか均一な交配が出来なかった。
金魚の交配と同じようなものであった。
F1・・・・。
優れた♂、♀の親を見つけることが・・・能力が無いため・・・出来なく中止。
その後・・・・近頃、タキイ種苗のカタログを見ていたら・・・・
F1の新鉄砲百合の種子が販売されていた。
優れた♂、♀を選抜したのであろう。
食用百合は3倍体の固定種オニユリで鱗片繁殖出来るが・・・・・
親の保存・・・。
F1の新鉄砲百合・・・・大変な交配親の選別能力がある。
専門家の中には・・そういう人がいるのである。
原種をそのまま栽培する・・・
原種というのは・・・あくまでも育種の素材なのである。
ラン界では、育種しない人が原種を栽培しているが・・・・。
それでは、山野草作りと同じレベルの愛好である。
カブトムシ、クワガタ飼育と同じレベル。
産業まで発展できない・・・。
用土 無肥料栽培
赤玉 70%
軽石 10%
SUGOI-ne2号ゴールド20%
表面SUGOI-ne1号を1cm程度マルチ(枯れ落ち葉を再現)
2年目
植え替え無し。
新に春にSUGOI-ne1号1cm程度マルチ。
生油粕 10号鉢 一握り与える。
これで生育を観察した。
この栽培では、化成肥料無しなので、葉色は黒緑にはならない。
健康な若草色である。
下葉から上部の葉まで一枚も変色したものはない。
この変色無しが・・・百合栽培で難しい。
連作障害は必ず葉に現れる。
食用百合根栽培では、
真っ白な球根にするのは非常に難しい。
連作すれば、黄色味を帯びた球根になるからである。
鉄砲ユリに見るSUGOI-neの効果。
立てば芍薬
座れば牡丹
歩く姿は百合の花。
恐らくこの百合の花は・・・鉄砲百合であろう。
マドンナリリーは聖母マリアである。
日本から鉄砲百合がヨーロッパに輸出されるようになると、
マドンナリリーより純白な鉄砲百合は、より聖母マリアにピッタリということで、
鉄砲百合は西欧を席捲し輸出産業になった。
現在もである。
しかし、聖母マリアをイメージできるような気品に満ちた神々しいまでの花を咲かせるのは簡単ではない。
百合公園を継続維持するのは困難・・・・と清水基夫先生は著書に記しているが、
まさに、このことである。
百合は、本来は枯れ落ち葉の炭素循環の中で生きる植物だからである。
連作では障害が出てくる!
百合公園は困難というのは・・・どうしても連作になるからである。
数年は良く出来る。
しかし・・・その後・・・連作障害が出る。
土壌に自生地の炭素循環がなくなると、肥料を与えても・・・・良く育たなくなる。
球根を毎年新に購入して・・・継続となる。
同じ球根で何年も美しく咲かせるのは至難である。
SUGOI-ne栽培では、この問題を克服できるのではないか?
炭素循環で・・・。
そういうことで実験したのが下の写真である。
同じ鉢で栽培2年目の姿である。
上の写真の開花
2009年5月6日
ヒメサユリの実生の二年目の4月の状態。
このヒメサユリも、自生地の炭素循環の糖で生きる。
枯れ落ち葉の中に生きている。
この百合も炭素循環のない用土で植えると、
三年目の危機で絶種する。
清水基夫先生は、
百合公園は難しい・・・と言っておられた・
このことは、百合という植物の本質を捉えている。
ほとんどの百合は、枯れ落ち葉の炭素循環の糖を要求していることを見抜いておられた。
これがない用土では、だんだん衰弱し、絶種に至る。
しかし、百合には3倍体の強靭な性質のものがある。
鬼百合である。
こういう百合は、食用百合として栽培されるが、
この場合も連作は出来ない。
必ず畑を輪作して休ませる。
炭素循環を畑に構築した後に植える。
車百合とヒメサユリと似ている。
車百合も非常に神経質な百合である。
豊かな炭素循環がない場所では自生できない。
透かし百合。
鹿の子百合。
岩の裂け目の吹き溜まりの枯れ落ち葉に自生する。
その場所に炭素循環があるからである。
だから、支持根と、枯れ落ち葉内に張る根がある。
SUGOI-ne1号 30%
赤玉 、軽石 70%
3年目の状態。
この芽出しの勢いを見よ。
元気ハツラツ。
SUGOI-ne栽培の結果が明瞭に出るのは3年目である。
山野草が成功か否かは・・・三年目の危機を
克服出来たか否かで決まる。
3年目に素晴らしい生育になっているか?
増殖しているか?
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SUGOI-neによる「黒百合」栽培
このユリ科植物の黒百合。
山形県の月山産は2倍体。
北海道産は3倍体。
北海道の原生花園の黒百合。
枯れ落ち葉の中に生きている。
エゾスカシユリ・・・枯れ落ち葉の中に生きている!
月山の黒百合の自生地は、高山植物の枯れ葉、死骸が堆積する。
同じエリアにラン科植物でありながら高山植物と分類される
「ウズラバハクサンチドリ」も自生する。
この2000m級の高山の夏は短い。
しかし、ここにも枯れ葉、死骸を分解する材木腐朽菌は生息する。
コマクサなど少数の不毛の地を開拓する植物以外は、
この材木腐朽菌が分解する糖、養分で生き続ける。
完全な炭素循環のシステムが構築されている。
作物栽培のように・・・収穫、収奪しないから、
自生する植物の光合成作る枯れ葉、死骸の炭素循環である。
炭素を燃やしてエネルギーにして厳しい寒さに耐えるのである。
夏は短い。
充分な光合成は出来ない。
だから、平地の植物のように多くの植物は身体を大きくできない。
材木腐朽菌が分解する糖、養分は貴重なものである。
以上のような条件を考察すれば、
現在行なわれている栽培法は、自生地と大きく乖離していると考えられる。
炭素循環を削除した軽石、赤玉、鹿沼に化学肥料、窒素肥料を与える栽培。
液肥の中には動物由来の有機肥料があるが、
それは窒素循環由来の肥料で、枯れ葉由来の糖は含まない。
そういうもので、高山、雑木林の植物を栽培する。
大きな間違いを犯しているのではないか?????
山野草に近代無機工業化学が作った肥料を与えることは、
進歩した栽培というより・・・
自然の法則を無視した独善の栽培法でしかない。
枯れ落ち葉の中に自生する植物なら、
そこで繰りひろげられている材木腐朽菌による炭素循環を、
再現すればよいことになる。
宇井清太のラン菌、材木腐朽菌の発見とSUGOI-neの開発によって、
無造作に自生地の炭素循環が可能になった。
これまでは、高山植物栽培に、腐葉土をミックスする栽培も試みられてきた。
しかし、失敗した。
なぜか???
それは、平地で腐葉土をミックスした場合、温度が高いため、
高温期間が長いために分解があまりにも早く、
利点よりも、目つまり、分解するときのガス障害などで、
害になる方が大きかったからである。
有用な材木腐朽菌が生息しない場合は、こういうことが起こる。
SUGOI-neは、高圧でペレット化したから・・・・
腐葉土のように分解が早くない。それでこの問題を完全にクリアした。
だから、自生地における炭素循環が可能になった。
kouza sa60